自閉症スペクトラムについて 気づき①
甥っ子 新生児の頃
甥っ子が産まれた時、私は立ち会えなかったのですが、
甥っ子の心臓が一時停止し、大変な出産だったようです。
甥っ子は産まれて3日目に急に引き笑いを始め、母と姉はびっくり。
赤ちゃんって生まれたばかりで声を出して笑うの?と。
5日で産院を退院し、我が家に里帰りした姉と再会を喜び合いました。
産まれてきたばかりの甥を見て、赤ちゃんってこんなに小さくて可愛いんだ!
と思いました。
妹と一緒に、ベビーベッドで眠る甥っ子を見てると癒されていました。
ずーっと見ていると、突然ビクっとして、目をばちっと開けて、両手をあげる・・・・という仕草を、一日に何回も何回も繰り返すことに気づきました。
その姿は魔法を唱えているように見えて「小さな魔法使い」のようでした。
なにも不思議に思わず、ただただ可愛いな~という気持ちしかありませんでした。
(この仕草は1歳まで続きました)
生後2週間経ったころ、寝ている時に急にニコーっと笑ったと思ったら、
顔が青ざめていき、名前を呼んで起こすと、肌色が元に戻る・・・ということを
繰り返すようになっていきました。
それから眠ると無呼吸になることが続いたために、
病院に検査入院にする事になりました。
4日間ほどの検査入院の結果は、「人よりも呼吸が下手・未熟」だということでした。
脳波なども見てもらいましたが、
まだ産まれたばかりのため、分からなかったそうです。
それでも睡眠時に無呼吸は続き、
家族で1日ずつ交代をしながら甥っ子をみる日が続いたのでした。
はじめまして。
タサーパンダです。
20代のサラリーウーマンです。
甥っ子が自閉症スペクトラムと診断されたのは、3歳半の時でした。
姉は初めての出産・育児で、新米ママとして、右も左もわからないままでしたが、
何かが違う。こだわりがすごい。でもとにかく、「寝ない、寝ない、寝ない・・」
そんな毎日の中で、姉夫婦だけでは限界が来て、私含め家族みんなで支え合うようになりました。
が、大人が5人もいるのにもかかわらず、全員が疲弊していきました。
そんなとき「もしかしたら発達障害ではないか」と、姉が思い切って施設に電話、
予約の人がいっぱいだから、秋頃の予約になると言われていましたが、偶然にもすぐに空きが出たとのことで、施設を訪れました。
「自閉症スペクトラム」と診断されたのが、甥っ子3歳半の夏でした。
そんなこんなで、「自閉症スペクトラム」という言葉を知り、家族みんなで泣き笑いの葛藤の毎日がはじまるのでした。